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2007年8月 1日 (水)

モモのプロフィール

名前:モモ
種類:猫、おそらく雑種。
    でもブリティッシュショートヘアーと呼ばれるものに、似ているかも?
年齢:不明。たぶん10歳は超えていると思う。きっとお婆さん。
性別:メス

好きな食べ物: 何でも食べると思うが、今はHillsか
          RoyalCaninのドライフード(シニア用)をもらっている。
          歯石がたくさんついているので、t/dというドライフードももらっているが、
          実はあまり好きではない・・・

嫌いな食べ物: ?????食べられないもの?かなあ・・

好きなこと: 膝の上で甘えること。そして優しく撫でてもらうこと。
        “ニャ-“と鳴いて、餌をねだること。食べること。
        自分でグルーミングをして、きれいになること。
        羽のおもちゃや、玉のおもちゃを追いかけること。
        キッチンに忍び込んで、おいしい食べ物を盗み食いすること。

嫌いなこと: 庭にやってくるオス猫に会うこと。(大嫌い!)
        シャンプー、ドライヤーなど、自分ではなく、他人にきれいにしてもらうこと。
        掃除機など、大きな音が出るものが近くにいること。
        キッチンで料理している飼い主に、
        キッチンへのドアを閉められてしまうこと。

最近の悩み: 飼い主が、口が臭い臭いと文句を言うこと。
        飼い主が、おいしい食べ物をくれないで、
        体によさそうなものばかりくれること。

オリジナル記事はこちら

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2007年8月 2日 (木)

飼い主からのコメント

モモとの出会ったのは、私が働いている動物病院でした。
迷い猫として保護された猫が、引き取り手がないまま、
いつまでも病院のケージに取り残されていました。
そこで、私が引き取ることになったのです。
モモはやって来た日から、家の環境になじんでくれました。

モモの前の飼い主さんが、どんな人だったか、どのような環境で育ったのか、
そして今いくつぐらいの年齢なのか、それはまったくわかりません。
ただ、とても性格がよい猫なので、
きっと幸せな環境で暮らしていたのだろうと思います。

モモは保護された時、ガリガリに痩せていて、ノミがたくさんついていました。
今も痩せています。
そして、歯石がベッタリこびりついていて、口臭がひどいのです。
おそらく、前の飼い主さんのもとでは、バランスのよい餌は与えられず、
人間の食べ物をもらっていたのだろうと思います。
特に、甘いクッキーやパンに対する執着心がすごいので、
そういったものを、甘やかされてもらっていたのでしょう。
そのため、歯石がついて、それに対する処置も飼い主が怠ったので
歯周病になってしまったのだと思います。
かわいそうなことです。

歯石を取ってあげたいのですが、麻酔をかけなければいけないので、
その前にきちんと検査を受けた方がよいと思っています。
かなり高齢の猫のようですから、くれぐれも慎重に行った方がよいのです。
そこでまずは、ペット保険に加入することにしました。

モモには、猫の心理の奥深さを、教えてもらおうと思っています。
いっしょに暮らし始めたその日から、モモの行動観察が始まりました。

また、ごく最近ですが、ここイギリスで、
猫へのクリッカートレーニングが、少しずつ注目され始めてきています。
そこで早速、モモにクリッカ―トレーニングを始めてみることにしました。
これについては、あとで詳しく紹介いたします。
   
モモがうちでの生活を心から楽しんでくれることが、
私たちの一番の願いです。(2002年10月)

オリジナル記事はこちら

この後の検査で、モモが甲状腺機能亢進症という病気であることがわかりました。
さらに、そのために心臓の機能も悪くなっていることも・・
甲状腺については手術を行い、
症状がよくなったのですが、
今度は慢性腎不全となり、投薬を続ける日々となりました。
そんな病気を抱えながらも、モモはこの家での生活を、
のんびりと楽しんでいるようでした。(2007年8月加筆)

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2007年8月 3日 (金)

ペットの保険

イギリスには、ペットの医療保険制度があります。
この制度は日本のいわゆる健康保険とはちょっと違います。
どちらかというと、保険会社が行なっている、生命保険、入院保険のようなシステムになります。
加入者(ペットの飼い主)は毎月掛け金を保険会社に支払います。これは掛け捨てになります。
万が一、ペットが病気になった場合は、まず最初に飼い主がその医療費用を負担し、
動物病院に支払います。
その後、保険会社から送られてくるクレームフォームに記入し、保険金を請求します。
保険会社の審査に通れば、負担した医療費の全額、もしくは一部が戻ってくるという仕組みです。

イギリスにおける動物病院の医療費は、驚くほど高い場合があります。
これは、人間と変わりない(いいえ、もしかしたら人間以上の)治療を受けられるからですが、
飼い主にとって、大きな負担になる場合も少なくありません。
そこで、私は日本からペットを連れてきた飼い主さんたちには、すぐに保険に加入するように勧めています。

ペット保険を扱う保険会社は、驚くほどたくさんあります。
大型スーパーが、保険事業を手がけていたりして、ペット保険はこちらの飼い主にとって、
非常に身近なものとなっています。
掛け金や、実際に保証される費用の額、そしてどういった場合に保険がおりるかなどは、
各保険会社によって異なります。ですから、内容をよく確認し、加入しなくてはなりません。

モモの場合は、大手スーパーのSainsbury’sが手がけている保険に加入しました。
ここの保険の特徴は、他ではなかなか加入できない高齢のペットの加入が可能なことです。
手続きをONLINEで行い、その後、私がサインして送り返さなければならない資料がすぐに届くはず・・・でした。
ところが、待てども暮らせども、資料が届きません。
10日たってついにシビレを切らして、担当者に電話を入れました。
すると、向こうは“ああ、それなら今日ポストに入れましたよ”という、そば屋の出前みたいな返事をしました。
まあ、こういったことはイギリスでは日常茶飯事なので、私も大して驚きませんでしたが、
案の定、その電話をした日がONLINEの登録日と記入された資料が、5日後に届きました。

掛け金の高い老舗的な保険会社ですと、特に大きなトラブルもなく、保険金も下りるようですが、
安いところはそれなりに、保険がおりるまでが大変なところもあるようです。
Sainsbury’sは、あまり大きなトラブルを聞いたことがないようですが、掛け金が安いほうなので、ちょっと心配もあります。しかし、モモのような高齢猫ですと、老舗保険会社の適応外になってしまいますし、
選択の余地があまりないのです。

このように、日本に比べ、保険制度があるなんて恵まれているように感じられますが、
それなりに、いろいろ難しい関門もあり、ペットと飼い主にとって十分なサービスがなされているかどうかは、疑問に思うこともあります。
逆に保険制度があるため、医療費が高めに設定されているような気もします。(どうせ、保険会社がカバーしてくれるんだから、これくらい高くてもいいよねといった風潮がある)
本当にペットのことを考えた医療とは何なのか、ここでもまた考えさせられてしまいました。

オリジナル記事はこちら

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2007年8月 4日 (土)

モモのクリッカートレーニング(1)

犬ではよく行なわれるクリッカートレーニングですが、最近猫でもできると言われるようになりました。そこで早速モモもできるかどうか、試してみることになりました。

詳しい経過は、
オリジナル記事をご覧ください。

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モモのクリッカートレーニング(2)

モモのクリッカートレーニングは、毎日続いています。
今では、“はーい”をすっかりマスターしました。

続きはオリジナル記事でどうぞ

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モモのクリッカートレーニング(3)

フープを見ても怖がらなくなり、
またモモの方からフープに向かって近づいてくるようになってきたので、
次はフープをくぐり抜ける練習を始めました。

続きはオリジナル記事でどうぞ

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2007年8月 5日 (日)

モモのクリッカートレーニング(4)

クリッカ―トレーニングの重要ポイントです。

続きはオリジナル記事でどうぞ

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モモのクリッカートレーニング(5)

クリッカ―トレーニングは、犬や猫が困った行動をする時や、
克服したいことがある時にも役に立ちます。
今回はこのことについてご紹介しましょう。

続きはオリジナル記事でどうぞ。

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2007年8月 6日 (月)

日本滞在記 2003年・夏

イギリスを含め海外に7年以上住んでいますと、自分が生まれ育ち、
長年(30年以上!)住んでいた日本にたまに帰ると、自分の故郷のはずなのなぜか不思議に思ったり、戸惑ってしまうことがあります。

日本が変わったというよりは、私の物の見方、考え方が変化したと言ったほうがいいですね。


日本とイギリス、2つの国は大きく違うわけですから、そのカルチャーの違いなどがあって当然です。


その違いを強く感じるようになったと言えるかもしれません。

今回、夏に一時帰国をしましたが、
滞在期間にその違いをできるだけ意識して、気に止めていこうと思い立ちました。

ペット・・特に日本で暮らす犬や猫たちについて、見たまま感じたままをこの手記にまとめてみました。

もし、海外に出ることがなく、日本にずっと住んで獣医の仕事を続けていたら気がつかなかったかもしれないことも多くあるような気がします。

決してイギリスと比較して、日本はもっと変わらなきゃだめだという気持ちで書こうと思ったわけではありません。


ただ、違うなーと思った部分を皆さんに読んでいただくことで、
みなさんにもペットと暮らすってどういういことなんだろうということを、
もっと深く考えていただく機会になれば、と思ったのです。


読んでいらっしゃる方の中には、批判的な書き方をしていると感じる部分もあるとは思いますが、お読みいただき、何かを感じ、考えるきっかけになれば、幸いです。

ところで、イギリスと日本という国の違いだけで、
同じ人間同士でも文化や考え方が大きく違うということは、

種類の違う動物である人間と犬って、同じ動物でも
ものすごく違うんじゃないか?って思いませんか?

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2007年8月 7日 (火)

東京のドッグラン見学

今回、日本に帰ってぜひ行きたかった所、それがドッグランでした。

日本はイギリスと違い、普通の公園ではノーリードが許されていない所が多いと思われます。

特に緑が少なく、交通量が多い都心ではノーリードにするのは危険です。

東京には数は少ないながらも広い公園があります。そういったところでは交通事故の危険性はないものの、オフリードが禁止されている所が多いですよね。
公園にはいろんなタイプの人たちがいるわけで、犬嫌いな人に迷惑がかからないよう、
マナーができている飼い主さんと犬なら
よいではないかという意見もあると思います。
しかし現状ではたとえマナーができていても、犬の放し飼い(放し飼いと言われてしまうのが,また悲しいところです)はいけませんと言われてしまいます。

ドッグランは、安全な敷地内で犬がリードから解放され、のびのびと遊んだり運動したりできる場所であるといえるでしょう。
また、犬の飼い主同士の大切な情報交換の場でもあると思います。

今までは、各地に有料のドッグランは存在していたようですが、
犬を遊ばせるのに毎回入場料を払って入るというのも大変な話です。

そんな中、費用を気にせず、犬たちをノーリードで遊ばせてあげたいと願う飼い主さんたちの要望によって、
試験的に東京の大きな公共公園内ににドッグランができたようです。

この夏私は、東京都内の公共公園内にある2つの無料ドッグランを訪ねました。


1.駒沢オリンピック公園

2.都立大井ふ頭中央海浜公園

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2007年8月 8日 (水)

駒沢オリンピック公園 (1)

この公園内のドッグランには滞在中に2度見学に行きました。
2002年12月から試行期間が始まり、当初6ヶ月間の試行という予定が、
現在2003年の10月まで延長されたそうです。

ラン訪問1回目
最初に訪れた日はある日の夕方です。
午後3時ごろから夕立ちが降り、ちょうどドッグランに着いた頃にはやんだのですが、
残念ながら犬の数は思ったより多くなかったです。

私は犬を連れていないので、規則により中には入れません。
そこで柵の外から様子を眺めることになりました。

都心近くの住宅地の公園にしては、駒沢公園はとても大きな公園です。

ドッグランは試行期間内の結果により正式に設置されるかどうかが決まるようです。

広さは小型、中型の犬が走り回るのなら、まあまあの広さではないかと思いました。

ただ、下がコンクリートであること、ベンチがランの真ん中にいくつかあり、
犬が走るのに邪魔に感じられること、
L字型になっていて見とおしが悪い部分があることなど、正式に設置される際には改善して欲しいことがいくつかあると感じました。

私が行った時、ランの中にいたのは、小型犬(ダックス、チワワ、フレンチブルなど)が主で、
大型犬は2頭ほどでした。
たまたまだとは思うのですが、飼い主のそばを離れない、おとなしいタイプの犬が多く、ドッグランの中でのびのび走り回るというよりは、
リードを放されてどうしたらいいかわからず、おどおどしている犬が多かったようです。

飼い主もベンチに腰かけて、別の飼い主さんと情報交換などをしていて、
その足元に犬がいるといった風景で、
もっと飼い主だけでなく犬同士も積極的に交流させてあげればいいのにと感じることも・・・・・。

しばらくしてから、非常に元気のよい中型の雑種犬が1頭やって来ました。
その犬は走り回ったり、他の犬にちょっかいを出したり、
水飲み場に来ては、水飲み用のボウルに溜めてある水をひっくり返したりと、いろんなことをしていました。
この犬は見方によれば、お行儀は悪いともとれますが、私個人的には、
ランにいる犬の中で一番
犬らしくのびのびしていて、楽しんでいる印象を受けました。

その犬が先ほどのおとなしいダックスのもとに駆け寄ると、
飼い主の足の下にいたダックスがものすごい剣幕で追い払おうと吠えまくるといった場面もありました。

私がもし中に入り、こういった場面にアドバイスをすることを許されているなら、
こういった場合は、中型犬の飼い主には犬がダックスのもとに行く前に呼び戻しをするよう指示し、

またダックスの飼い主にはご褒美を使って自分の犬を足の下から外に出ておくように誘導してもらい、
他の犬がいる環境に少しずつ馴らすという指導をするだろうなーと思いましたが、

ランの規則によれば、ランの中で犬に食べ物を与えるのは禁止なのだそうです。

・・ということは、餌で誘導したり、呼び戻しで帰ってきた時のご褒美として使うことができない???ということですね。何か別のご褒美を探す必要がありますが、これはなかなか難しいですね。食べ物は一番簡単で有効なご褒美なはずなのに、それをあげてはいけないなら、飼い主はどうやってランの中で犬たちをコントロールしたり、しつけたりしていけばいいのでしょう?
これが、私の最初の疑問点でした。

呼び戻し(リコール)に関していえば、積極的に行っている飼い主は少ないように見受けられました。イギリスのスクールでよく教えている、大きな高いトーンの声で、派手に呼んで犬の気を十分に引き、犬が戻ってきたら誉めてご褒美をあげる、といった風景はほとんどなかったです。ランにはしつけができた犬が来ているはず。日本ではあまり呼び戻しを教えていないのかな?それともイギリスとは違った方法なのかな?と次なる疑問がわいてきました。

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2007年8月 9日 (木)

駒沢オリンピック公園 (2)

ラン訪問2回目
2回目に訪れた時は、天気もよく、もっとたくさんの犬たちが来ていましたが、やはり呼び戻しを積極的に行っている人は少なかったです。

種類は初回と同じように、ダックスやチワワ、フレンチブル、それからテリア(ジャックラッセルやワイヤーフォックスなど)の姿もありました。

ジャックラッセルはイギリスでもそうですが、とっても機敏で元気がよく、
裏を返すとちょっときかん坊のところがありますよね。
来ていたジャックラッセルも、他の犬のおもちゃを取り上げてしまって飼い主に怒られたり、
逃げまわったり・・・
体は小さくてもテリア系の飼い主さんは、自分の犬を十分にコントロールしていく必要があります。特にランの中は楽しみがいっぱい。こういったところでこそ、日頃のトレーニングの成果を発揮するべきでしょう。

犬は飼い主と一緒にいるのが退屈だと、他のところに行ってしまいます。
つまりランの中で他の犬と遊ぶほうが、飼い主と一緒にいるよりも楽しいことと思ってしまうわけです。やがてそういう犬は、ランの中で飼い主の存在を無視することを覚えてしまいます。
他の犬と仲良く遊んでいるうちはよいですが、何かのきっかけで喧嘩が始まって、
それを飼い主が止めようとしても全く言うことを聞かなかったりしたら・・・?
トラブルのもとになってしまっては、もう2度とランに来られなくなってしまうかもしれません。

こうならないためには、まず、ランの中でオフリードで放す前に、家やランの外で呼び戻しの練習を十分に行う必要があります。
さらにランの中に入ってからも柵の外から犬たちを眺めている自分が、犬たちの中に入れない自分が、何だかちょっと寂しく感じられました。、ベンチに座ってのんびりしていたり、飼い主同士の話に夢中になるのではなく、
積極的に犬と遊んだり、適宜呼び戻しをしたりして、犬から目を離さないようにするのが必要だろうと思います。これは、イギリスの公園でオフリードで
遊ばせる時の,最低限のルールになっています。

もうひとつ、面白いことに気がつきました。

ランの中でオフリードにしている時は比較的おとなしかった犬が、
リードをつけて外に出た途端に、俄然張り切ってリードを引っ張って歩く姿をよく見かけたのです。
これは、リードウォークの練習ができていないこと=リードを着けたら引っ張ってもよいと思っていることが大きな要因ですが、他の犬がいる場所でノーリードになると不安になる、
つまりノーリードで他の犬と遊ぶことに慣れていないことも要因だと思います。
飼い主との関係も大きく影響しているかもしれません。

ランの外にいる時は飼い主の横をついて歩き、ランに入ったらのびのびと走り、
さらに飼い主が呼べば戻ってくるというのが理想的です。
そのためには、やはりランに入る前に、家で十分に練習をしておく必要がありそうです。
また、ランの中でも積極的にトレーニングをすることも大切でしょう。

もうひとつ感じたことがあります。
ランの存在は、犬を飼っている人と、そうでない人の間に、
壁を作ってはいないか?ということ。

犬が人間と共存するために、社会化や馴らし、トレーニングがイギリスでは積極的に行われています。

しかし、こういったランの存在により、日本の犬たちはいろんなタイプの人たちと交流することが逆にできないような気がしてしまいました。犬たちは隔離された中で自由にできるけれど、
一般の社会の中では制約されてしまう。
また、犬を飼っていない人たちは、犬たちと気兼ねなく交流することが難しい・・・
犬と人間の,本当の意味での共存のため,私たちはもっといろんなことを考えていく必要がありそうです。
柵の外から犬たちを眺めている自分が、犬たちの中に入れない自分が、何だかちょっと寂しく感じられました。

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2007年8月10日 (金)

都立大井ふ頭中央海浜公園

この公園は東京湾大井埠頭近くに作られた海浜公園です。

スポーツの森と自然観察や魚釣りのできるなぎさの森があります。

しおさいドッグランと呼ばれるドッグランは、

施行期間を終え、平成15年7月18日(金)から本格実施することになったそうです。

8月も終わりに近い、晴れた土曜日の午後にここを訪れました。

大井町駅からバスに乗って公園についたときは、その広々とした環境と空が見渡せる景色に
都心近くなのにこんな素敵なスペースがあるんだと感動しました。

公園の中に入りまた感動。芝生の広場がたくさんあるし、ここでピクニックをしたらすごく楽しそう!
ロンドンの公園と変わらない風景に胸をわくわくさせながら、ドッグランを探しました。

園内の案内地図によればスポーツ施設などがある近くに設置されているとのこと。

近づくにつれて、犬を連れた人がだんだん増えてきます。ここだな!と思った場所は、野球場のとなり。
でも、私はランを見つけたとき、
あれっ?これがそう?と、ちょっとびっくりしてしまったのです。
そのランの広さは、想像していたイメージと違い、思いのほか小さかったんです。
今まで公園の入り口からかなり歩いてきて、なんて広い公園なんだ!と思っていただけに、公園の広さに比べると、ランの面積がとっても狭く感じられたのです。

公営で無料でというと、いくら公園とはいえ都会ではこの広さが限界なのでしょうか?

私としては、せっかく作るなら、この広大な敷地だったら、もっと広くランを作ってもいいんじゃないかと勝手な考えが頭に浮かびました。

さて、このランの特色は、小型犬用と中型大型犬用に分かれている点です。

そして、地面も土にウッドチップが敷かれていて、犬の足に優しいつくりになっています。

ベンチは隅のほうに置かれているので犬が走る邪魔になりませんし、構造はとてもよいですね。

土曜日の午後とあって、かなりたくさんの犬たちがやって来ていました。グループで訪れる人たちもいるようです。
大きなほうのランでは、いろんな種類の犬たちが遊んでいましたが、
大きなもめごともなく、みな楽しそうでした。飼い主さんたちはランの端の囲いの部分にあるベンチに座ったりして、談笑していました。

こちらランを30分ほど観察し、その観察記録を私の感想も含めて書いてみることにします。
いわば、ドッグトレーナーの目で観察した記録といったところですね。
みなさんが自分の犬をランに連れて行く時の参考になさってみてください。

①  飼い主同士が集まって話し始めると、犬たちも自然に飼い主について集まってきます。    犬たちが集まりだすと当然一緒に遊び始めますが、あまり犬の数が多くなってくると、
小競り合いなども起こります。

飼い主さんが世間話に夢中で犬のほうを見ていないと、
犬が大声を出して吠えるまで何が起こったのか気がつかないといったこともあります。

②ランの仲で楽しそうに遊んでいる柴犬とミニチュアシュナウザーがいました。
どちらもオスで、年齢は1歳前後に見えました。
お互いに前足で突っ張りあい、
お相撲を取っているような行動で、歯を見せたり、時々唸ったりしながら遊んでいます。
一方が逃げると、一方が追いかけ、またお相撲・・・。

飼い主さんはその様子を談笑しながらニコニコと眺めていました。

見方によっては、とても仲良く遊んでいるように見えるのですが、
この遊びは注意深く観察する必要があります。
というのも、犬はこういった遊びを通して、喧嘩の練習をしていることがあるからです。

このような場合は、適度に遊ばせていて、犬が興奮して唸り声を出したり、
歯を剥き出しにしたりしてきたら、飼い主たちがそれぞれの犬を呼び戻し、
横にオスワリやフセをさせていったん落ち着かせます。

そしてしばらくして興奮が収まったら、
また一緒に遊ばせてあげるという練習をした方がよいでしょう。
でないと、遊びに夢中になるうちに喧嘩の腕を磨き、
飼い主言うことを全く聞かない犬になり、
本格的な喧嘩をするようになってしまいます。
   
せっかく自由にランで遊んでいるのに、そのために喧嘩好きになってしまい、
ランに入れなくなってしまっては犬も可哀想ですから、
飼い主がきちんと間に入って教育してあげたほうがいいですね。

③ちょっと怖がりなダックスフントがいたのですが、
この犬はランの中でリードにつながれ、   
ベンチに座っている飼い主の横に座っていました。
そこに他の犬がノーリードで駆け寄ってくるのですが、
ダックスの方はリードにつながれているため怖くても逃げようがありません。
仕方なくベンチの下に隠れるのですが、
それでもノーリードの犬はしつこく寄ってきます。   
そのうちにダックスは吠え出し、何とかその犬を追い払おうとします。
それを見たダックスの飼い主は犬を抱っこして守ろうとしました。
すると味方に抱っこされたと思ったダックスは
さらに強気になって吠え始めました。
今度は飼い主がダックスのマズルをつかみ、叱りだしました。

こういう場面って、意外によくあると思いませんか?

これは、怖がりなダックスを不安にさせるだけでなく、
攻撃的にもしてしまいますから注意が必要です。
また、飼い主の時に守ってあげ、時に叱るという態度は、
犬を混乱させてしまいます。

まずなぜ吠えるのか?
それは怖いのにリードにつながれ逃げ場を失っているからです。

ダックスの飼い主がまずしなければいけなかったのは、
ダックスの様子を見て他の犬が寄ってきたらベンチを立ち、
リードを緩めながらダックスをオスワリさせて落ち着かせることです。
リードをはずしてあげてもよいと思います。
ベンチの下に入ってしまった場合は、無理に引っ張ってだすのではなく、
餌やおもちゃなどを見せて呼び出すようにします。

寄ってきた犬の飼い主さんが近くにいれば、その犬の呼び戻しをしてもらいます。

怖がりな犬を抱き上げるのは、保護してあげているのと同じですから、
余計に強気になるのは仕方がありません。
そこで吠えたからといって叱るのは逆効果で、
ますます犬を混乱させてしまいます。

まず、自分の犬が怖がりな場合は、ランに入る際、
中にいる犬が少ない時間を選ぶこと、   
そして中の飼い主さんに協力してもらって、
呼び戻しをお願いしながら、少しずつ近づいて   
もらうようにお願いすることです。

怖がりな犬にリードをつけると余計に怖がってしまうことがありますから、
できればランに入る前におうちでノーリードでの呼び戻しの練習をしておいて、
ランの中ではリードをはずしてしまうか、または持っていても
常にたるませた状態で持つように注意します。

現実にはなかなか難しいかもしれませんが、怖いー吠えるを繰り返していますと、
②のパターンの同じくランに連れて来たことで、
問題行動を学んでしまうということになってしまいます。


④駒沢公園でもしおさいドッグランでも共通して感じたのは、
呼び戻しを積極的に行っている飼い主さんが少なかったことです。
ランでノーリードで走れるのは、犬にとってはとても幸せなことです。
しかし、適宜呼び戻しをしておかないと、せっかくのランでの遊びが、
問題行動を勉強する場になってしまいます。
飼い主は常に犬から目を離さず、5分に一度は呼び戻しをして、    
飼い主(リーダー)はここにいるよということを教えてあげなければなりません。
ランでの自由は、そういった飼い主と犬の強い結びつきがあってこそ、
存在するものなのです。

⑤ドッグランの規則の中で、非常に基本的に関する疑問があります。
それは、どちらのランも、食べ物をあげることができないということです。
(駒沢は餌やり禁止、しおさいは飲食禁止と書かれていました)

これは、なぜなんでしょうか?
自分の犬が食べ物を食べていると、他の犬が寄ってきてしまうからでしょうか?
餌やり禁止をいうことは、餌をご褒美に使ってのトレーニングが
中ではできないということですよね?

だとしたら、怖がりな犬も興奮する犬も、
どうやってランの中でコントロールしていけばいいのでしょうか?

食べ物はもっとも強力なご褒美です。
もちろんおもちゃで遊ぶことなどでご褒美を与えることはできますが、

おいしい餌をあげることの方が簡単で、
どんな飼い主さんでもできるご褒美のあげ方のはず・・。

臆病な犬を他の犬に慣らすのも、興奮して飼い主の声が耳に入らない犬を呼び戻し、
オスワリをさせて落ち着かせるのも、おいしい食べ物を使えばとてもうまくいきます。

積極的にランの中でトレーニングするためには、
犬に食べ物をあげることは必要だと思うのです。

食べ物は自分の犬だけに与え、他の犬にはあげないようにする、
他の犬が欲しいと寄ってきても無視するなどの規則を作り、
徹底してもらえばよいのではないかと思うのですが、
食べ物を争って頻繁に喧嘩が起きることを警戒してのことなのか、
はたまた、見知らぬ人が犬に食べ物をあげてしまうことを心配してのことか・・・?
(でもこれは飼い主がしっかり犬の様子を見ていれば防げることなのですけどね)
   

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2007年8月11日 (土)

やのすけのクリッカートレーニング(1)

猫のクリッカ―トレーニングの虜になった私は、
日本へのお土産としてクリッカ―を持って帰りました。
日本では主に私の実家に宿泊したのですが、
この実家に私が海外に出る前に飼っていた猫がいます。
彼の名はやのすけ。黒白のオス猫です。

続きはオリジナル記事でどうぞ。

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2007年8月12日 (日)

やのすけのクリッカートレーニング(2)

さて、最初の条件付けが済んだ翌日から、いよいよ具体的なトレーニングに入るのですが、
クリッカ―で何を教えるかを考えなくてはいけません。
クリッカ―に限らず、トレーニングというものを一度もしたことがない猫の場合、
あまり難しいことを初めから教えようとしてもうまくいかないものです。
なんたって相手は犬ではなく、勝手気ままな猫ですから・・・
そこで、まずは基本の基本、オスワリから教えることにしました。

続きはオリジナル記事でどうぞ。

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2007年8月13日 (月)

やのすけのクリッカートレーニング(3)

3日目からは、ささみを用意する音で自分からピアノの上から下り、
私の所にやってくるようになったやのすけ。
やる気まんまんです。
クリッカ―トレーニングだけの話ではないですが、
トレーニングをする時は犬や猫をいかにやる気にさせるか、
この点をクリアーするのがとっても大切です。
私は、お腹がすいている時間をトレーニング時間に当て、
また普段の餌は少なめに、そしてあまりおいしくない餌をあげること、
さらにトレーニング用にほかほかの
おいしい匂いの餌を用意することが一番簡単な方法だと思います。

続きはオリジナル記事でどうぞ。

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2007年8月23日 (木)

準備運動をしましょう

日本は異常な暑さが続いているそうですね。
十分を水分をとって、飼い主もペットも熱中症に気をつけてくださいね。

さて所変わって、今年のイギリスの夏は夏ではない!!
寒い!今、なんとうちにはヒーターがついています!!

そして連日の雨、また雨・・・強い風や雷も合わさって、

本当に悲しくなるほど惨めな天気が続いています。

暑い日本の皆さまから見ればうらやましい限りかもしれませんが、
やっぱり夏がないって寂しいですよ・・・。

そんなある日、動物病院の待合室に、ジャックラッセルテリアを抱いた女性が座っていました。
私が「今日はどうしたの?」と声をかけると、
この犬
(デイジー)が昨日から急に後ろ足を上げて歩くようになり、とても痛そうなのと話し始めました。

どうも、昨日の夕方、外に出てすぐに、庭にいる鳥を見つけ猛ダッシュで追いかけた後から、
びっこを引くようになったらしい・・。
ジャックラッセルテリアといえば、テリアの中でも動きがものすごく機敏で、
興奮すると止まらなくなるのが特徴的ですが、
どうもデイジーちゃんも例外ではない様子。
鳥やリスを見つけると、いてもたってもいられなくなってしまうのだとか・・。

診察の結果、膝の靭帯が切れている疑いが見つかり、
早速入院、検査と場合によっては手術をすることになりました。
今までだって、小動物めがけて突進していたことは何回でもあるはずなのに、
なぜ今回に限って、こんな大怪我をしてしまったのでしょう?

デイジーちゃんは10歳。人間で言えば中年のおばさまから初老の婦人といったところでしょうか。
やはり、年だから?なのかなと思っていたら、飼い主さんがこんなことを話してくれました。

「実は、デイジーは雨や雷、強い風などが大嫌いなの。
だから今年の夏は、彼女にとってはものすごく憂鬱なのよ。
絶対に外に出たがらず、家のお気に入りの私たちのベッドの上で、
ずーっと寝てばかり。運動は一切したくないという状態だったの。
でも、いったん散歩に連れ出し、小動物を見かけようものならもう大変。
いつものように、まっしぐらに追いかけていくという癖は変わらないの。」

なるほど・・・毎日、寝てばかりで運動不足になり、
体の筋肉や関節がかたく、こわばっているところに、
急にダッシュを駆けたせいで、膝に無理な力がかかったのですね。
そして靭帯が切れてしまったということかも・・・?
やはり日ごろから体をまめに動かし、激しい動きの前には準備運動が必要ということでしょうか?
人間だって、いつもやらないスポーツをたまにしたら、怪我をしちゃったっていうことがありますよね。

デイジーちゃんは結局手術をすることになり、術後しばらくは彼女のお望みどおり、
おうちで安静にしてなくてはいけなくなりました。
でも、その期間が過ぎたら、徐々に運動を再開する方がいいでしょう。
関節に負担が少なくて済む水泳なんか最高です。
また、遊びも好きだというので、トレーニングを取り入れて、
遊びの途中でオスワリやフセで休憩できるような遊び方をするといいです。
お散歩もリードをつけて引っ張らずに、飼い主の顔を見てゆっくり歩けるといいのだけれど。

それともうひとつ、できれば雨や雷の恐怖症を少しずつでも克服できればいいなと思っています。
もし、この恐怖しょうがなければ、雨続きの寒くて嫌な夏の日々でしたが、
きっとお散歩に行って運動することができたはず・・
そしてこんな怪我をしなくて済んだかもしれないのですから。

日常の生活習慣は、病気や怪我に大きく影響します。
犬や猫たちが、普段から気持ちも体ものびのびと、
快適に過ごせるように工夫することも、
怪我や病気の予防のために欠かせないのですね。

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2007年8月29日 (水)

猫も見た目で・・・?

動物病院には、常連の飼い主さんというのがいます。
特に動物をたくさん飼っている人は、病院に連れてくる回数も多くなるので、
自然によく見る顔になります。
猫好きのSさんもその一人。近所で暮らす妹もやはり猫好きで、
合計で9匹の猫を飼っていて、しかもどの猫も10歳以上ということで、
病院通いが続いています。

Sさんのうちには4匹の猫がいるそうですが、そのうちの3匹は黒白。
そして残りの1匹は茶トラです。
病院に来るといろんな話を聞かせてくれるSさんですが、
今日の話はちょっと興味深いものでした。

4匹は全てSさんが保護した猫で、兄弟ではないそうなのですが、
それでも黒白の3匹は兄弟のように仲良くしていて、
一緒に寝たり、互いに毛づくろいをしたりしているのだそう。
ところが、茶トラの猫だけは、どうしても誰とも仲良くできない。
いつも顔を合わせればケンカばかりで、餌も寝る所も全て別なのだとか・・。
Sさんいわく、猫はお互いの模様を認識しすることができ、
白黒同士は同じ色だから仲がよく、
茶トラは色が全く違うから仲間はずれにされているのではないかとのこと。
これは、なかなか面白い説です。
そういえば、私はそんなことをあまり考えたことがなかったのです。

私は猫は視覚だけでなく、嗅覚でも相手を認識するものと考えています。
視覚にしても、色を見分ける機能より、
相手の顔や体の形や動きなどを見分ける機能のほうが
発達しているのではないかと。
だから、猫にお互いの色の好みがあるかどうかは、そういえば知りませんでした。
例えば、こんな仮説が考えられるかもしれません。
毛色によって持っている匂いが似ていたり異なったり・・
または毛色によって、猫の性格や動きなどが似ていたり、異なったりするなど・・。
確かに、猫の毛色と性格については、いくつかの研究結果が発表されていて、
毛色によって性格の特徴があるらしいということはわかっています。
毛色は遺伝子で決められますから、同じような遺伝子を持つ同色の猫たちは、
性格がどこか似ている上に、もしかしたら似たような匂いを発するのかもしれません。
そして、同じ色同士が仲良くなり、
違う毛色の猫は仲間はずれになるというのも、
不思議ではないのかもしれませんね。

仲が悪い猫同士は、無理やり仲良くさせようと思っても難しいものです。
お互いの匂いの交換などで、多少相手の存在を許すことがあっても、
一緒に寝たりすることは、いったん仲間ではないと認識した後では無理なことも・・・
それに、無理に嫌な相手と狭い場所で生活することは、
猫にとっては大きなストレスになります。
そんな時は、お互いができるだけ会わずに生活できる方法・・・
餌や水、トイレ、休む場所をたくさん用意してあげ、
また、庭に出して広いスペースで自由に生活させてあげる方法がいいのだと思います。

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2007年8月31日 (金)

Dog-Fighting (闘犬)

昨夜、イギリスの国営テレビBBCで放送していた
パノラマというドキュメンタリー番組の
Dog-Fighting (闘犬)についての特集はとてもショッキングなものでした。
日本でも闘犬は存在し、土佐犬同士を戦わせたりしていますが、
イギリスでも、古くから闘犬の習慣は存在していました。
しかし、動物愛護運動が盛んになり、
表向きには、闘犬は動物虐待にあたるとして、
取り締まられ、闘犬用のピットブルという犬種は、
人間を噛み殺す危険もあるため、
法律でイギリス国内での繁殖・販売を禁止されています
しかし残念ながら現実には、
闇で闘犬ビジネスを楽しんでいる人たちがいるのは事実です。
昨日の番組は、その実態を取材したもので、
そのすさまじさを見せつけられました。

特に、実際の闘犬試合の様子を隠し撮りしたビデオを見た時は、
胸が張り裂けそうな思いがしました。
2頭の犬はリングの中に離されて、
お互いにぶつかり合い、歯を剥き、
目をカッと見開いて相手を攻撃しています。
そして、何よりも恐ろしかったのは、
お互いに激しく血を流し合い、
次第にリングを囲う白い壁が、
血のりでベッタリと真っ赤に染まり始めてもなお、
犬たちが戦い続けていたことでした。
周りで観戦している人たちは、
それを見て戦いを止めさせるどころか、
ますます激しく戦わせようとけしかけています。
まさに、死ぬまで戦い続けるのが、この闘犬のルール。
最後は1頭がぐったりとして勝敗が決まり、
負けた犬はリングから出され、すぐに殺されました。
そこで行われたのは、人間が勝敗と賭け事を楽しむために、
無残に犬の命を葬り去る儀式でした。
それを見ていて、胃がひっくり返って口から出てきてしまいそうになりました。
さらに昨日の夜中はおなかがすごく痛くなって、目が覚めてしまうし、
今、パソコンに向かいながら、これを書いている時も、
ポテトチップをボリボリと食べる手が止まらなくなっています。
何だか私、すごい精神的ショックを受けたようなのです。

特にショックだったのは、
血を流し死んでいく犬を見ている現場の人たちが、
犬が感じているだろう痛みや苦痛を
全く想像していないように見えたことでした。
きっと、この人たちは、
犬が人間と同じように痛みを感じ、
悶え苦しむ動物だとは思っていないのでしょう。
確かに、ブルテリアという犬種は、
チワワなど華奢な犬種に比べれば、
痛みに鈍感かもしれません。
でも、やはり同じ犬として、
痛みや苦痛を感じる脳や神経を持っています。
その仕組みは、私たち人間となんら変わらないのです。
きっとこの人たちはそのことを知らないのだろう?
もしこの人たち自身が、闘犬のリングに入れられ、
同じような扱いを受けたら、どのように感じるだろう?
戦いにお金をかけるのが目的なら、
犬がひどく傷つく前に勝敗を決めてしまえばいいのに、
なぜ、そういったルールを決めず、
ボロ切れのようになるまで戦わせるのだろう?
いろんな考えが頭の中に浮かびました。

こういった行いを非道という言葉で責めることはできますが、
私は敢えてそういうことをここで主張したいと思いません。
それよりも、なぜこの人たちがこうまでして
犬を戦わせることを楽しいと思うのか、
人間の持つある種の暴力的感性、
お金儲けという魔物にとりつかれる貪欲さと弱さを考えています。
何が人間をここまで駆り立てるのか?
それは、牛や豚をおいしいといって食べるのと
同じ感覚なのかもしれません。
だから、いくら虐待禁止法などで人々を縛っても、
この根本的感情を縛ることはできないのかもしれません。
人間は、恐ろしくて、醜くて、勝手な生き物である・・・
そんなことを、思い知らされた気がしました。

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